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「小麦粉や油っこいものを食べると全身が赤くなります」| 20代大学生の食習慣が原因のアトピー性皮膚炎
コラム 2026年3月21日

「小麦粉や油っこいものを食べると全身が赤くなります」| 20代大学生の食習慣が原因のアトピー性皮膚炎

崔長赫(チェ・ジャンヒョク)
崔長赫(チェ・ジャンヒョク)
院長

image.png毎晩訪れる皮膚の警報音、「赤い炎」の正体

「小麦粉や油っこいものを食べると翌日には必ず全身が赤くなるんです。
夜通し体の奥から熱い熱感が上がってきて、掻くせいで眠れないし、厚い化粧をしても赤みが隠しきれなくて、人に会うことさえ怖くなっています。」

診察室の扉を叩いた20代の就職活動中のジユン様(仮名)の声には、深い疲弊の色が漂っていました。

漠然とした不安の中で深夜まで勉強と夜食に頼り続けていた彼女の日常は、ある日から皮膚の猛烈な反乱に出くわしました。

最初は首周りや顔に軽い蕁麻疹のように現れていた症状が、次第に全身へと広がっていきました。

急いで皮膚科を受診して軟膏を塗り、薬を試してみましたが、そのときだけ一時的に収まるばかりでした。

表面の炎症を覆い隠しても、ストレスを理由に小麦粉や油っこいデリバリー料理を食べた翌日には、必ず赤い炎が再び燃え上がるという凄まじい悪循環が繰り返されていました。

血液検査やアレルギー検査では特に異常はないと言われましたが、毎晩血が出るほど掻きむしる彼女の現実は、決して正常ではありませんでした。

夜通し掻いてできた傷と赤くなった顔を厚化粧で隠してようやく外出できる状況で、それによって人間関係も深く萎縮しているという話を聞いて、私の心も重く沈んでしまいました。

正直に申し上げると、単純に皮膚の表面に塗る軟膏一つだけでは、生涯繰り返す症状の根を完全に引き抜くことはできません。

私はジユン様の症状を、外に現れた表皮だけの問題とは見ませんでした。

皮膚は内側を映す鏡であり、体内の秩序が崩れたことを外に知らせる切迫した警告灯のようなものだからです。

では、なぜ胃腸に入った食べ物が、まったく別の場所である皮膚でこれほど激しい赤い炎を引き起こすのでしょうか。

image.png消化されきれない熱気、皮膚から噴き出す「胃腸湿熱」

韓方医学では、胃腸が本来の力を失って低下し、食べ物がうまく消化されずに臓腑に老廃物として蓄積される状態を食積(しょくせき)と呼びます。

この消化されていない滓が長く留まって腐敗・発酵し、熱くてべとべとした気を帯びるようになったものを胃腸湿熱(いちょうしつねつ)と呼びます。

消化器という限られた空間で発生したこの過度な熱気は、まるで完全に詰まった下水管から腐敗した汚水がついに逆流するように、おとなしくとどまっていられず血液に乗って全身に広がり、血熱(けつねつ)状態を引き起こします。

結局、行き場を失って煮えたぎる熱気が逃げ場を探して毛細血管を過度に拡張させ、皮膚を赤くして激しいかゆみを伴う炎症となって噴き出すのです。

これは、煙突が完全に詰まった古いストーブから煙が行き場を失い、窓の隙間から染み出してくる現象に似ています。

現代医学の観点からも、腸と皮膚の密接なつながりによってこの過程は説明されています。

小麦粉の摂取が多く、脂っこい夜食が続くと、腸内の善玉菌と悪玉菌の微生物バランスが崩れ、防護バリアが緩むリーキーガット症候群を引き起こします。

破れた腸粘膜の間から巨大なタンパク質や毒素が血流に侵入すると、免疫系はこれを外部の侵入者とみなして激しく攻撃し、全身的な炎症反応が起こります。

崩れた胃腸環境と過敏になった免疫系は互いに悪影響を及ぼし合い、アトピー性皮膚炎の赤い熱感をあおる確固たる悪循環の環を形成します。

image.png体の「火種」を消すための日常の小さな変化

では、この鬱陶しい赤い炎と夜の眠りを奪うかゆみから抜け出し、再び快適な肌を取り戻す道はないのでしょうか。

赤みを完全に落ち着かせるためには、まず消化器に重い負担をかける刺激的な夜食など、体内に炎症の火種を投じる誤った食習慣を少しずつ減らしていかなければなりません。

日常で柔らかく実践できる方法は、冷たい飲み物の代わりに体温に近い温かいお水をよく飲んで、疲れ切って緊張した胃腸を癒してあげることです。

毎日の食事には、キャベツや大根のように天然の消化酵素が豊富で粘膜を保護してくれる食材を加えることをお勧めします。

このような変化は、まるで干ばつで熱気の上がる乾いた大地に穏やかで涼しい慈雨を降らせるように、体の内側の深いところの熱感をゆっくりと鎮めるのに大きな助けとなります。

また、睡眠不足と慢性的なストレスも自律神経系を過度に刺激して不必要な熱を発生させる核心的な原因として働きます。

体が自らたまった炎症物質をきれいに除去して細胞を再生できるよう、できるだけ一定の時刻に就寝して十分な休息をとることも必要です。

もしかゆみが強すぎて浸出液が出たり、熱感を伴う2次感染の兆候が明らかに見られたりする場合は、躊躇せず近くの医療機関を受診して適切な処置を受けてください。

image.png表面を覆うことを超えて、内側を整える完全な回復

アトピー性皮膚炎の真の回復は、単に薬物で症状を一時的に抑え込み皮膚表面の赤みを鎮めることではありません。

崩れた腸内環境を根本的に改善して、体が自ら不必要な熱を調節し炎症を乗り越えられるよう助ける、温かく統合的な癒しの過程でなければなりません。

患者さんの固有の体質と胃腸の状態に精密に合わせた丁寧な処方は、崩れた消化器のバランスを整え、こびりついた熱を安全に排出するのを助けます。

これは、肥沃な土が健康であってこそ初めて青々とした葉を芽吹かせることができるように、目に見えない木の根を心を込めて育てる理と同じです。

根本的な原因を見つめ、地道な努力を続けた末に、ジユン様はもはや厚い化粧で顔を隠さなくなりました。

今あなたが経験している苦しみは、決してあなたのせいではありません。どうか一人だけで耐えようとしないでください。

内なる傷を温かく包んであげるとき、あなたの体は本来の清らかで健康な状態へと戻れる素晴らしい回復力を見せてくれるでしょう。

私の役割は、単に軟膏を渡すことを超えて、患者さんが自らバランスを見つけていく道のりにおいて、その癒しの鍵を共に探してくれる真の助力者になることです。

私でなくてもかまいません。患者さんの疲れた心に寄り添い、皮膚の裏側にある原因を生命体全体の観点から細やかに診てくれる温かい医療者に出会い、一日も早く輝かしい日常を取り戻されることを心から応援しています。

✍️ 東済堂韓医院 院長 崔長赫 監修

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崔長赫(チェ・ジャンヒョク)

崔長赫(チェ・ジャンヒョク) 院長

20年の臨床経験を通じて、ダイエットから難治性疾患まで、体のバランスを取り戻す統合的な治癒ソリューションを提供します。

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