
Q どんなに大きく息を吸っても最後まで入りきらない感じがして、一日に何度も大きなため息をつきます。酸素が足りないのでしょうか。
A 酸素が不足しているのではなく、むしろ吸いすぎていることで生じる感覚であることが多いのです。浅く速い呼吸が続くと二酸化炭素が下がり、そのとき脳は息が足りないと誤って解釈します。ため息をつくほど苦しさが長引くのはそのためです。
詳細回答
「息が最後まで入らない」という表現は、この症状で最もよく聞く言葉です。実際に酸素飽和度を測るとほとんどが正常です。問題は酸素ではなく呼吸のリズムにあります。
緊張状態では胸の上部だけを使う浅い呼吸が繰り返され、足りないと感じて大きくため息をつくと二酸化炭素がさらに抜けます。二酸化炭素が下がると血管が収縮し胸の筋肉がいっそう緊張するため、結果として苦しさが増す悪循環が生まれます。ため息は一瞬の安堵を与えますが、原因を維持させる行動です。
ただし階段を上るときだけ息が切れる、横になると息苦しくて目が覚める、脚がむくむといった場合は、この説明とは異なる問題の可能性があるため内科での評価が必要です。
漢方クリニックの観点
韓医学では、吸う息の力が下腹まで届かず胸で空回りしている状態を問題とみます。気を受けて下ろす力が弱まったと表現します。そのため胸を開くだけでなく、下腹の力を回復させる方向を併せて診ます。体質に合わせた漢方薬と鍼治療を併行しながら、診療室で息を下に下ろす呼吸の練習を直接身につけていただきます。
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