
Q 昼間は平気なのに、寝ようと横になると枕に心臓の音が響きます。横になると悪化する理由がありますか。(45歳・自営業)
A 静かな環境と横になる姿勢は動悸を感じやすくします。周囲の音が消え、左を下にすると心臓が胸壁に近づいて鼓動が伝わりやすくなります。姿勢を変えても続く場合や脈が不規則な場合は検査が必要です。
詳細回答
横になったときに動悸が目立つのは非常によくある訴えで、三つの要因が重なります。
第一に、昼間の騒音と活動がなくなることで相対的に体内の音が大きく聞こえます。第二に、左を下にすると心臓が胸壁に物理的に近づきます。第三に、寝入る直前は緊張がほどけて自律神経が切り替わる時点であり、心拍の変動そのものが大きくなります。
多くは姿勢を変える(右を下にする、上体を少し高くする)か、時間が経てば収まります。ただし寝入るたびに繰り返して眠れない、動悸で夜中に目が覚めることが続く場合は、睡眠時無呼吸や甲状腺の問題も併せて確認します。
漢方クリニックの観点
昼より夜に強い動悸は、韓医学では内部が乾いて熱が上に浮いた状態と解釈することが多いです。昼間こらえていた緊張が夜に上がってくる図です。こうした方は寝つきが悪く、夢が多く、口が渇きがちです。体を押さえつけて眠らせるより、不足を補って鎮める方向で体質に合わせた漢方薬を用い、鍼治療で上への偏りを下ろします。
